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教えて!お仕事/仕事ファイルNo.57 写真家

印刷用ページを表示する 掲載日:2012年1月31日更新

 教えて!お仕事

仕事ファイルNo.57
写真家カメラマンの桜井さん
教えてくれた人
桜井(さくらい)ひとしさん

1 「写真家」ってどんなお仕事?

 学校の遠足や修学(しゅうがく)旅行、家族旅行のお供(とも)に忘れてはならないカメラ。美しい景色を撮影(さつえい)したり、記念写真(きねんしゃしん)を撮(と)ったりするのは、とても楽しいよね。撮影した写真をパソコンで見たり、現像(げんぞう)して部屋に飾ってみたり、写真は私たちの生活に楽しみを与えてくれる、とても身近な存在です。
 新聞や雑誌(ざっし)、教科書などにも、たくさんの写真が使われています。料理が一番おいしそうに見えるタイミングや、試合中の迫力ある選手の表情など、一瞬のシャッターチャンスをとらえた写真には、大きな感動を覚えることもあるよね。

 

箱根駅伝2012 撮影の様子

箱根駅伝の撮影中
ローアングルからシャッターチャンスを狙います

 カメラで写真を撮ることを、お仕事にしている人々を写真家(フォトグラファー)といいます。写真家は、様々な被写体(ひしゃたい)をカメラで撮影し、新聞や雑誌などに写真を提供(ていきょう)するのをお仕事にしています。
 写真家の仕事は写真の種類によって、または発表するメディアの違いによって、いろいろと分かれています。報道(ほうどう)写真が専門の写真家、風景(ふうけい)を専門(せんもん)にとる写真家、人物写真が専門の写真家もいます。そのほか、結婚式(けっこんしき)や学校のイベントなどに出かけて写真をとり、撮った人に買い上げてもらう写真家もいます。

 また、写真家には新聞社や通信社(つうしんしゃ)、出版社(しゅっぱんしゃ)などに所属(しょぞく)する写真家とフリーランスの写真家がいます。とくにフリーランスの場合などは、仕事として対象となるスポーツが、ある程度人気のあるものに限られることもあります。競技(きょうぎ)によっては、試合(しあい)などのシャッターチャンスが非常(ひじょう)に限られており、経験やそのスポーツへの知識(ちしき)は欠かせません。日本全国はもちろん、海外での取材(しゅざい)も多いため、外国語が話せることが、有利(ゆうり)になることもあります。

雑誌に使われる、プロの写真
桜井さんが写真を提供した雑誌 
お仕事道具のカメラ
お仕事道具のカメラやレンズ

 今回の教えて!お仕事は、写真家の桜井さんにお話を伺いました。
桜井さんは、主にスポーツ競技(きょうぎ)、選手のポートレートから、料理、会社の社内報(しゃないほう)などの撮影(さつえい)をしている写真家です。プロ野球では、埼玉西武ライオンズの中島裕之(なかじまひろゆき)選手、北海道日本ハムファイターズのダルビッシュ有(ゆう)投手や斎藤佑樹(さいとうゆうき)投手、プロサッカーではザッケローニ日本代表監督(かんとく)や浦和レッズの選手などを撮影したこともある写真家です。すごいよね!
 写真家になるには、どうしたらいいかな?教えて!桜井さん。

お仕事中の様子 
お仕事中の桜井さん

2 教えて!桜井さん

コバトンコバトン 子どもの頃(ころ)に好(す)きだった教科(きょうか)は何ですか?その理由(りゆう)は?

桜井さん 体育だったと思います。小学校5、6年時の担任(たんにん)の先生が体育の先生で、冬はスキーのスポーツ少年団の指導員もされていたので、学校が終わった後、先生にたくさん基礎(きそ)スキーを習いました。

インタビュー中の桜井さん

コバトンコバトン そのころに憧(あこが)れていた職業(しょくぎょう)は何ですか?

桜井さん その担任(たんにん)の先生の影響(えいきょう)もありまして、スキーの指導員(しどういん)か、スキー場をパトロールするスタッフに憧(あこが)れていました。スキー場の仕事だけでは、夏場の仕事がないので、その期間は大工の仕事をしようかとも考えていました。 

インタビュー中の桜井さん

 コバトンコバトン この仕事を選(えら)んだきっかけは何ですか?

桜井さん 高校2年生のとき、偶然(ぐうぜん)、外国人のモデルさんが楽しくスキップしている雑誌(ざっし)の表紙を見て、自分もこんな素敵な写真を撮(と)ってみたいと思いました。ただ、anan(アンアン)という女性向けの雑誌だったので、雑誌を買うのが恥ずかしくて、2日ほど悩(なや)んだ覚えがあります。

インタビュー中の桜井さん

コバトンコバトン 「写真家」になるためには、どんな学校に行けばよいですか?

桜井さん 写真学科のある大学や短大、専門学校で学ぶケースが多いと思います。学校では写真の撮影方法(さつえいほうほう)を教えてもらいながら、課題(かだい)をこなして自分の好きな写真(しゃしん)を探していきます。自分が楽しいと思える被写体(ひしゃたい)を見つけて撮り続けることで、また違(ちが)う発見もあって勉強になりますよ。そのほか、有名な写真家のアシスタントになって現場で学ぶという方法もあります。

インタビュー中の桜井さん

コバトンコバトン 必要(ひつよう)な資格(しかく)や、受けなければいけない試験(しけん)などはありますか?

桜井さん 写真家の世界には資格というものは、特に存在しません。自分の才能と実力だけが頼りという仕事と言えるかもしれません。

インタビュー中の桜井さん

 コバトンコバトン 撮影前に必ずすることがあれば、教えてください。

桜井さん 撮影をする前には、必ず道具を調べます。現在(げんざい)、5台のカメラと9本のレンズを持っていて、カメラとレンズを組み合わせて撮影するのですが、カメラには一台一台、微妙(びみょう)ですが癖(くせ)がありまして(レンズも同様です)それぞれのカメラ、レンズの組み合わせには相性(あいしょう)があります。そこで、現在のレンズの状態(じょうたい)をあらためて調べて、撮影に入ることも多いです。

インタビュー中の桜井さん

コバトンコバトン 野球の試合では、1試合あたり何枚くらい撮りますか? 

桜井さん 野球の1試合の平均撮影枚数(まいすう)は、1,500枚くらいになります。試合の後、撮影した写真のデータをパソコンに取り込んで作業をします。作業と言うのはピントが合っているかチェックしたり、 明るさを調整したり、というもので、1,500枚もあると5~6時間はかかってしまいます。
 試合で調子の良い選手を撮っていると、瞳(ひとみ)がとてもキラキラとしていて、ボールに向かって集中しているのがわかります。その瞳をカメラ越(ご)しに見ていると、こちらにもその気持ちが伝わってきて、その時の選手を記録(きろく)してあげたい思いで撮っています。

インタビュー中の桜井さん

料理の撮影風景 

美味しそうな料理の写真

芋ようかんの写真

料理が一番おいしく見える瞬間を
パチリ
いいにおいがしてきそうですおいしさまで伝わります

  コバトンコバトン プライベートで、思わずシャッターを押してしまった被写体があれば教えてください。

桜井さん 昨年10月、うまく休みが取れて、娘(むすめ)の通う保育園の運動会に行くことができました。親子の球(たま)転がし競技(きょうぎ)で、どの親子も笑顔(えがお)や無邪気(むじゃき)な表情(ひょうじょう)が多くて、シャッターを押しながらうれしい気持ちになりました。

インタビュー中の桜井さん

コバトンコバトン 初心者でも上手に写真が撮れるコツを教えてください。

桜井さん カメラの設定(せってい)で、オートをやめて太陽光モードにしてみましょう。明るさを少し明るく設定(せってい)して、お父さんやお母さんを撮(と)ってみて下さい。笑顔が撮れたら、次は良さそうな背景(はいけい)を選んで撮ってみて下さい。いつもと違う写真になると思いますよ。

インタビュー中の桜井さん

コバトンコバトン この仕事をやっていてよかった、と思うのはどんな時ですか? 

桜井さん モデルになっていただいた方に喜(よろこ)んでもらったり、雑誌の担当者(たんとうしゃ)に喜んでもらったりした時はホッとします。以前(いぜん)、北海道日本ハムファイターズのダルビッシュ有選手や斎藤佑樹選手から良かったと言ってもらったとき、この仕事をやって本当に良かったと思いました。

インタビュー中の桜井さん

 コバトンコバトン この仕事で、つらいなあと思うのはどんなことですか?

桜井さん スポーツの試合(しあい)は週末(しゅうまつ)に行われることが多いので、その取材にいくため、土日の休みがあまり取れないことです。また取材(しゅざい)が何時間も何日も続くときがあり、大変だなと感じるときもありますね。

インタビュー中の桜井さん

コバトンコバトン この仕事をするうえで、大切なことは何ですか?

桜井さん どの仕事も一緒ですが、最初のあいさつが大切です。あいさつ一つで、その人柄も出てくると思います。僕は、取材先で初めて会う人々と仕事をすることが多いので、あいさつをしっかりして、気持ちよく仕事するように心がけています。

インタビュー中の桜井さん

コバトンコバトン 元気のミナモトは何ですか?

桜井さん 大きな仕事を終えると、外で食事をすることにしています。いつも決めているメニューがあって、酢豚(すぶた)と麻婆豆腐(まーぼどうふ)を食べることにしています。食べ終えて帰るときにはお腹(なか)も心も温まり、おだやかな気持ちで次の仕事を考えることができます。

インタビュー中の桜井さん

コバトンコバトン 座右の銘(ざゆうのめい)を教えてください。

桜井さん あまり意識(いしき)した言葉はありませんが、いつも頭のなかでぐるぐる廻(まわ)っている言葉が『ほどほどに!』と『感謝(かんしゃ)の気持ちを忘(わす)れずに!』です。『ほどほどに!』というのは、欲張(よくば)らずに自然体(しぜんたい)でやろうという姿勢(しせい)のことです。

インタビュー中の桜井さん

コバトンコバトン これからの夢(ゆめ)や目標(もくひょう)はなんですか?

桜井さん 近年、雑誌(ざっし)離(ばな)れ、本離れと言われていますが、自分は雑誌が好きなので、子ども達にも雑誌をたくさん読んでもらえるよう、いい写真を撮ってゆきたいです。

インタビュー中の桜井さん

コバトンコバトン 最後(さいご)に、埼玉県の子どもたちにメッセージをお願(ねが)いします。

桜井さん 仕事をしているなかで、埼玉県はスポーツが盛(さか)んで、熱心(ねっしん)な指導者も多いという印象(いんしょう)があります。またスポーツ以外でもいろいろなことに取り組める機会(きかい)はあると思います。そうした恵(めぐ)まれた埼玉県の環境(かんきょう)を利用して、色々なことにどんどんチャレンジしていって下さい。

インタビュー中の桜井さん

 3 ある日の桜井さん

第88回 東京箱根間往復(おうふく)大学駅伝(えきでん)競走(きょうそう) の取材日(しゅざいび)

4時00分起床(きしょう)
5時00分最寄(もよ)り駅から電車で東京駅に向かう
6時00分箱根駅伝を取材(しゅざい) 大手町のスタート地点に到着(とうちゃく)
7時00分有楽町 晴海通りに移動(いどう)
8時00分1区の走る様子を撮影(さつえい)して、有楽町駅から大磯(おおいそ)に移動
9時00分 |
10時00分 大磯駅に到着(とうちゃく)
 高麗山(こまやま)県民の森に登って、3区の様子を撮影(さつえい)する
11時00分大磯駅から箱根湯本駅に移動
12時00分 箱根湯本駅に到着 駅付近の風景を撮(と)る
13時00分箱根湯本駅から平塚(ひらつか)駅に移動
14時00分宿泊(しゅくはく)するホテルで、パソコンでの写真データ処理(しょり)作業
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17時00分パソコン作業、終わり
18時00分同じ仕事のスタッフと食事
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21時00分往路(おうろ)のニュースをテレビでチェックして入浴(にゅうよく)
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23時00分就寝(しゅうしん)

コバトン

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