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教えて!お仕事/仕事ファイルNo.55 臨床検査技師

印刷用ページを表示する 掲載日:2011年11月30日更新
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 教えて!お仕事

仕事ファイルNo.55
臨床検査技師(りんしょうけんさぎし)
教えてくれた人
埼玉県立小児医療(しょうにいりょう) センター勤務
 臨床検査技師のみなさん
大塩(おおしお) 智子(ともこ) さん(写真中)
益子(ましこ) 明子(あきこ) さん(写真右)
熊谷(くまがい) 望美(のぞみ) さん(写真左)

1 臨床検査技師ってどんな仕事?

血液検査中の大塩さん

 みんなは体の具合が悪い時、病院に行ってお医者さんに診てもらったり、薬をもらったりするよね。
 病院には、なかなかみんなと接することは少ないけれど、お医者さんの指示(しじ)にもとづいて検査(けんさ)を担当(たんとう)する人がいます。臨床検査技師(りんしょうけんさぎし)という専門職(せんもんしょく)です。
 臨床検査技師さんは、さまざまな検査方法(けんさほうほう)でみんなの体の状態を調べて、病気の原因(げんいん)を見つけてくれる、たのもしい存在(そんざい)なのです。

 
 みんなも、学校で行う健康診断(けんこうしんだん)などで検査を受けたことがあるんじゃないかな。
 臨床検査技師さんが行う検査は、大きく2つに分けられます。
一つは、血液(けつえき)などの生体の一部や尿(にょう)・便(べん)などの排泄物(はいせつぶつ)を検査する「検体(けんたい)検査」。
もうひとつは、心電図(しんでんず)や超音波(ちょうおんぱ)検査など、直接患者(かんじゃ)さんに対して行う「生理機能(せいりきのう)検査」です。
 臨床検査技師さんは、こうした検査を行う技術(ぎじゅつ)があると、国家資格(こっかしかく)によって認められた人達です。
※超音波検査
 超音波(耳で聞こえる音よりも周波数が高い音)を用いて体の内部を観察(かんさつ)する検査法。

お仕事中の大塩さん

お仕事中の熊谷さん

 臨床検査技師さんが行った検査結果をもとに、病気の診断(しんだん)やその後の治療(ちりょう)の計画などが立てられます。
まちがった検査結果を返してしまうと、治療内容が変わってしまうこともあるから、責任は重大です。
お医者さんや看護婦(かんごふ)さんのように、直接みてもらうことは少ないけれど、患者さんの病気の診断や治療に役立つように、一生懸命(いっしょうけんめい)検査をしています。

 今回は、そんな臨床検査技師さんの埼玉県のこども専門(せんもん)病院「小児医療センター」の大塩さん、益子さん、熊谷さんにおはなしを聞いてきたよ!

2 教えて!大塩さん、益子さん、熊谷さん

 コバトン
コバトン 小学校(しょうがっこう)の時に好きだった教科(きょうか)は何ですか?その理由(りゆう)は?
大塩さん 算数です。算数はだれでも共通の答えが出るので楽しかったです。大塩さん
益子さん 社会科です。特に日本の歴史(れきし)の裏話(うらばなし)がとても好きでした。益子さん
熊谷さん 体育です。マラソンとか水泳が好(す)きで、体育の時間以外(いがい)もクラブに所属(しょぞく)して運動していました。熊谷さん
 コバトン
コバトン そのころのみなさんの将来(しょうらい)の夢(ゆめ)は何でしたか?
大塩さん お花屋さんです。お花は子どものころから好きですし、今でも好きです。
大塩さん
益子さん 考古学者だったと思います。何がでてくるか分からない遺跡(いせき)発掘(はっくつ)に憧(あこが)れました。益子さん
熊谷さん 医療関係(いりょうかんけい)の仕事や獣医師(じゅういし)など、色々とありました。熊谷さん
 コバトン
コバトン みなさんが臨床検査技師になろうと思ったきっかけは何ですか?
大塩さん 中学生の時、病院で働(はたら)きたいと思いました。医療関係の仕事の中で、自分の能力(のうりょく)や体力に合っていると思い、臨床検査技師を選びました。
大塩さん
益子さん 私は高校生の時、臨床検査技師の資格を知りました。現実的(げんじつてき)な理由ですが、医療(いりょう)の国家資格(しかく)があれば、生涯かけて経済的(けいざいてき)にも自立できると思い選(えら)びました。益子さん
熊谷さん 私は、やりがいを感じられるという医療関係の仕事に魅力(みりょく)を感じていて、とにかく病院で働きたいという気持ちが強くありました。また、患者(かんじゃ)さんを苦しませている原因がどこにあるかとか、治療(ちりょう)の方針を決めるのに必要(ひつよう)になる検査という分野に興味(きょうみ)を持ち、臨床検査技師を選びました。熊谷さん
 コバトン
コバトン 臨床検査技師になるためには、どんな学校に行けばいいですか?

 大学や専門学校で臨床検査技師養成課程(ようせいかてい)をおさめる必要があります。
大学では医学の基礎知識(きそちしき)から検査技師に必要な専門知識(せんもんちしき)まで幅広(はばひろ)く勉強します。実習も多く、友達同士で採血(さいけつ)したり、心電図(しんでんず)をとったりもしました。病院で半年間の実習もあります。

大塩さん、益子さん、熊谷さん
 コバトン
コバトン 臨床検査技師師に必要な資格(しかく)や、受けなければいけない試験(しけん)はありますか?
 臨床検査技師になる為の試験は、臨床検査技師国家試験というのがあります。それを受けて、合格(ごうかく)して臨床検査技師免許を取得(しゅとく)する必要(ひつよう)があります
大塩さん、益子さん、熊谷さん
 コバトン
コバトン どんな分野の検査を担当しているか教えてください
大塩さん 私は血液の検査を担当しています。血液の中には、赤血球(せっけっきゅう)、白血球(はっけっきゅう)、血しょう板という成分(せいぶん)がありますが、その数を機械(きかい)で測定(そくてい)しています。大塩さん
益子さん 私は生理機能検査を担当しています。生理機能検査というのは、検体検査とは違って、直接患者さんを検査する部門です。その中で心臓(しんぞう)の超音波(ちょうおんぱ)検査を担当しています。益子さん
熊谷さん 私は生化学と免疫(めんえき)検査をしています。基本的な検査は、患者さんの血液や尿(にょう)の中に含まれているタンパクや、酵素(こうそ)などを測定(そくてい)することです。熊谷さん
 コバトン
コバトン この仕事をしていてよかったと感じるのはどんな時ですか?
大塩さん 臨床検査技師は、入院していた患者さんの検査結果のデータを入院中から退院してまで連続して見ることができます。検査結果を見て、こんなに元気になって良かったなと思うことがあります。また入院していた患者さんが退院して、外来診察(しんさつ)で元気な姿を見せたときです。大塩さん
益子さん 赤ちゃんの頃から度々(たびたび)検査してきた子が元気になって退院(たいいん)し、数年後再び検査で病院に来て成長している姿が見られたときは良かったなと思います。益子さん
熊谷さん 私は、医療現場で働きたいという気持ちと、患者さんのために働きたいという思いで就職しました。検査を通じて、医療に関わっていることを実感(じっかん)できた時、この仕事をやっていて良かったなと思います。熊谷さん
 コバトン
コバトン この仕事をしていてつらいと感じたのはどんな時ですか?
大塩さん 何年か前に、大みそかに一人で当直(とうちょく)していたことがあったのですが、気がついたら日が昇(のぼ)って新年になっていたときはつらい仕事だなと思いました。大塩さん
益子さん 疲れていたり、忙しい時でもミスや見逃(のが)しができないことです。検査の間は、常に高い集中力(しゅうちゅうりょく)を維持(いじ)しなければならないので、大変な時もあります。益子さん
熊谷さん 検査結果を迅速(じんそく)に返したいと思っているのですが、それができないときです。
検査の結果を待っている時はもどかしい気持ちになります。
熊谷さん
 コバトン
コバトン この仕事をするうえで、大切なことは何ですか?
大塩さん 少し大げさかもしれませんが、自分の出す結果が患者さんの生命に直結(ちょっけつ)していると常に自覚し、正確で迅速(じんそく)な検査をすることです。大塩さん
益子さん 患者さんのために、正確な検査結果を出すことです。そのためには、患者さんの協力を得ることもとても大事になってきます。それと、間違(まちが)えないように緊張感(きんちょうかん)を持ち続けることです。益子さん
熊谷さん 責任感です。間違った検査結果を返してしまえば治療計画が変わってしまう可能性もあります。責任を持って正確に迅速に結果をお返しすることが、必要になります。熊谷さん
 コバトン
コバトン 元気のミナモトは何ですか?
大塩さん 買い物や友達との食事など、仕事とは関係ないことをすることですね。休日の気分転換(てんかん)でリフレッシュします。大塩さん
益子さん 検査が終ったあと、患者さんが見せてくれるかわいらしい笑顔ですね。プライベートでは、小さい甥(おい)と遊ぶことで元気をもらってます。益子さん
熊谷さん 家族に会ったり、友人に会ったりすることです。熊谷さん
 コバトン

コバトン これからの夢や目標は何ですか?

大塩さん 長くこの仕事を続けていくことです。大塩さん
益子さん この仕事は、血液や尿などをあつかう検体検査から、直接患者さんをあつかう生理機能検査までたくさんあるので、数多くの検査ができるようになることです。益子さん
熊谷さん 私は、まだ就職(しゅうしょく)して1年半なので、自信を持てないことが多いのですが、幅広(はばひろ)い知識を身につけて「検査に関することは何でも答えられるし、彼女にまかせれば安心」と言ってもらえるような検査技師になりたいと思います。熊谷さん
 コバトン
コバトン 最後に、埼玉県のこどもたちにメッセージをお願(ねが)いします。
大塩さん 大人になってからも交流(こうりゅう)し続けられるお友達を作ってください。大塩さん
益子さん 強い体をつくるためにもたくさん食べて、寝(ね)て、体を動かして遊んでくださいね。益子さん
熊谷さん よく遊んで、よく勉強して色々な事におそれずにチャレンジしてみてください。そして色々な人とかかわってください。そうすれば将来(しょうらい)の選択肢(せんたくし)が広がるし学べることも多いと思います。熊谷さん

3 ある日の大塩さん、益子さん、熊谷さん

大塩さん(血液検査)益子さん(生理検査)熊谷さん(生化学)
6時00分  起床
 起床(きしょう)起床朝食
7時00分朝食朝食家を出る
 出勤(しゅっきん)  
8時00分

検査機器(けんさきき)やパソコンの電源(でんげん)を入れる検査できるよう準備(じゅんび)する

出勤・準備出勤・準備
 朝のミーティング朝のミーティング朝のミーティング
9時00分

11時00分
・血液の検査(けんさ)
  赤血球(せっけっきゅう)や白血球(はっけっきゅう)などの数を機械(きかい)で測定(そくてい)し、確認した結果をコンピュータで医師(いし)に送る
・採血室(さいけつしつ)での検査
 患者(かんじゃ)さんに針をさして血液を採取(さいしゅ)したり、血が止まるまでの時間を計る検査をする
 外来患者(かんじゃ)さん・入院患者さんの心臓(しんぞう)の超音波(ちょうおんぱ)検査、心電図(しんでんず)検査自分の担当(たんとう)する生化学(せいかがく)と免疫(めんえき)検査を行う
生化学検査〔タンパクや酵素(こうそ)、脂質(ししつ)などを測定する〕
感染症(かんせんしょう)の検査
血中薬物濃度(のうど)測定
血液(けつえき)ガス分析など、分担して行う
12時00分昼休み昼休み昼休み
    
13時00分

17時00分
・顕微鏡(けんびきょう)の検査
白血球の種類(しゅるい)や異常(いじょう)なものがないかを見る
染色(せんしょく)して顕微鏡で見て、種類ごとに数えコンピューターに入力して医師に送る
・病棟での検査
骨ずい検査では、患者さんが検査する部屋に行って、小さいガラスに骨ずい液をのせた検査標本(けんさひょうほん)を作ってくる
※骨ずい(血液をつくる細胞)
外来患者さん・入院患者さんの心臓の超音波(ちょうおんぱ)検査・心電図(しんでんず)検査生化学と免疫検査を行う
手の空いてる時間に足りない検査試薬(しやく)や検査容器(ようき)を確認(かくにん)し発注(はっちゅう)をかける
 終業入院患者さんの心臓の超音波検査の報告書(ほうこくしょ)作成検体(けんたい)の保存(ほぞん)、機械(きかい)を終了させる
18時00分 翌日の依頼書(いらいしょ)チェック など 
    
19時00分帰宅(きたく)  
 夕食勤務終了(きんむしゅうりょう) 
20時00分 帰宅・買い物帰宅・夕食
 家事  
21時00分 夕食テレビを見る 入浴(にゅうよく)
 テレビやパソコンを見る  
22時00分   
 入浴  
23時00分 入浴など就寝
 就寝(しゅうしん)  
0時00分 就寝 
埼玉県立小児医療センターってどんな病院?
 さいたま市岩槻区(いわつきく)にあるこども専門(せんもん)の病院。街(まち)のお医者さんでは対応できないような、難(むずか)しい病気にかかったり、大きなケガをしたりしたお友だちの診療(しんりょう)をしています。
 詳(くわ)しくは→小児医療センターのホームページ