ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 組織でさがす > 広聴広報課 > 彩の国わくわくこどもページ > 教えて!お仕事/仕事ファイルNo.42 ツアープランナー

教えて!お仕事/仕事ファイルNo.42 ツアープランナー

印刷用ページを表示する 掲載日:2010年8月31日更新

 教えて!お仕事

仕事ファイルNo.42
ツアープランナー

ツアープランナー 田口さん

教えてくれた人
株式会社JTB(ジェイティービー)首都圏(しゅとけん)法人営業埼玉支店
埼玉教育旅行センター
田口 大輔(たぐち だいすけ)さん

コバトン
2 教えて!田口さん
3 ある日の田口さん

1 「ツアープランナー」ってどんなお仕事?

 夏休みは、親戚(しんせき)の家へ遊びに行ったり、旅行した人もいるかな?
 国内や海外に旅行するときには、旅行会社で予約(よやく)する人も多いよね。
 旅行会社では、観光(かんこう)や食事、宿泊(しゅくはく)先などがついているパッケージツアーなどを取り扱(あつか)っています。
 パッケージツアーのコースを企画(きかく)したり、お客様の心に残(のこ)るようなプランを提案(ていあん)したり、事前の打合せ、旅行に添乗(てんじょう)して、安全にスムーズに旅行ができるようにサポートしているのが、ツアープランナーです。

JTB首都圏法人営業埼玉支店のようす

旅行会社には、いろいろなパンフレットがあるよ!(JTB首都圏法人営業埼玉支店)

 今回、お話を聞いた田口さんは、主に学校の旅行を担当(たんとう)している「ツアープランナー」です。
 学校生活の一大イベントの修学旅行(しゅうがくりょこう)や遠足、林間学校、部活の遠征(えんせい)など旅行のお手伝(てつだ)いをしているんだ。

 修学旅行になると、なんと1年半前から準備(じゅんび)が始まるんだ。目的(もくてき)地や宿泊(しゅくはく)先、食事をする場所、移動(いどう)手段(しゅだん)など企画を立てて、学校の先生と何度も打ち合わせをして、それから旅行の手配をするんだ。
 また、旅行に同行して旅行中におきたトラブルを解決(かいけつ)したり、生徒(せいと)さんたちが楽しい思い出がつくれるようにサポートする「添乗」という仕事もしているよ。

田口さん   

 修学旅行だけではなく、林間学校では生徒さんと山に登ったり、スキューバダイビング実習のある学校もあって、ダイビングスポットはどこがいいかなど調べたりするんだって。

2 教えて!田口さん

コバトンコバトン 子どもの頃(ころ)に好(す)きだった教科(きょうか)は何ですか?その理由(りゆう)は?

田口さん 歴史(れきし)、特(とく)に日本史が大好きでした。もともと両親の歴史好きの影響(えいきょう)が大きいかな。誕生日(たんじょうび)やクリスマスのプレゼントは歴史の本!誕生日には「日本の歴史1,2巻(かん)」、クリスマスには3巻、っていう感じでね(笑)。
 おかげで今でも歴史は大好き。公立中学校の修学旅行で、京都や奈良(なら)へ行くことが多いので、仕事の中にも楽しみが感じられますね。

田口さん

コバトンコバトン そのころに憧(あこが)れていた職業(しょくぎょう)は何ですか?

田口さん プロスポーツ選手(せんしゅ)ですね。小学校から高校生まで上のレベルを目指してバスケットをやっていました。でも、高校の時に現実(げんじつ)が見えてしまって(笑)。「これは職業にはできないな。」と思いました。

田口さん

コバトンコバトン この仕事を選(えら)んだきっかけは何ですか?

田口さん 大学に進学してから「人と話す仕事をしたい。」という思いを何となく持ちました。どんな仕事があるだろうと真剣(しんけん)に考えた時に「楽しく仕事をしたいな。」と「旅行」を思いつきました。ほら、「息抜(いきぬ)きとして何がしたいですか?」と聞くと「旅行したい!」とおっしゃる人、結構(けっこう)多いですよね。旅行=(イコール)楽しいもの!お客様と楽しい話題ができるなというのがありました。
 私(わたし)も、昔から旅行は本当に好きでして、川越市(かわごえし)を通っている国道254号をずっと走って行くと、どこに着くんだろう?と思って、車で走り続(つづ)けたことがあります。長野県まで続いていました(笑)。

田口さん

コバトンコバトン この仕事につくために、どんな学校に行けばよいですか?

田口さん 学校はあまり関係(かんけい)ないですね。大学を卒業(そつぎょう)した人、専門(せんもん)学校や夜間の大学を卒業した人もいます。私は普通科(ふつうか)の高校を卒業した後、大学で経済学(けいざいがく)を学びました。

田口さん


コバトンコバトン この仕事につくために、必要(ひつよう)な資格(しかく)は何ですか?

田口さん 入社する時には資格は必要ありません。入社してから添乗員になるために、旅行のスケジュールやコースなどの管理(かんり)を行う「旅程(りょてい)管理業務(ぎょうむ)を行う主任者(しゅにんしゃ)」の資格が必要です。この資格がないと、一人で添乗することはできません。
 また、国家試験(こっかしけん)として「総合(そうごう)旅行業務取扱(とりあつかい)管理者」という資格があります。これは、店舗(てんぽ)に必ず一人必要で、国内・海外の地理、入国関係法令(ほうれい)や旅行業に関係する法律などの資格です。
 あとは、実際(じっさい)は海外旅行の添乗もありますから、ある程度自分の意志(いし)を話せるだけの英語(えいご)はできたほうがいいですね。

田口さん

コバトンコバトン 旅行先はどうやって決めるのですか?

田口さん  学校の旅行目的や予算など要望(ようぼう)を聞きながら、企画の提案をします。
 自分の経験や知識(ちしき)を精(せい)一杯生かして、納得していただけるものを作っていきます。

田口さん

コバトンコバトン 最近(さいきん)の修学旅行の傾向(けいこう)は?

田口さん 公立中学校の修学旅行は京都・奈良、高校だと沖縄(おきなわ)や北海道、私立学校はオーストラリアなど海外が多いですね。
 戦時(せんじ)中、国内で唯一(ゆいいつ)地上戦(ちじょうせん)が行われた沖縄は、平和学習に力を入れたいという学校が多いのですが、最近では環境(かんきょう)問題や基地(きち)問題とか、今の情勢(じょうせい)を踏(ふ)まえて、生徒さんたちにどう沖縄を知ってもらおうか、どんな目的の修学旅行にしようか、という傾向がありますね。

 あと、沖縄県宜野湾市(ぎのわんし)には「佐喜眞(さきま)美術館(びじゅつかん)」という沖縄戦をテーマにした美術館があります。東松山市(ひがしまつやまし)にある「丸木(まるき)美術館」の丸木夫妻(ふさい)の絵「沖縄戦の図」が展示(てんじ)してあり、屋上の展望台に上がると真下にフェンスがあって向こう側(がわ)は米軍(べいぐん)基地になっています。戦争があって終わっても、今も米軍基地があるということを含(ふく)めて、生徒さんたちに何か感じてもらえたらいいな、という場所です。

田口さん

コバトンコバトン 印象(いんしょう)に残(のこ)っている旅行はありますか?

田口さん 沖縄本島(ほんとう)からフェリーで60分の渡嘉敷島(とかしきじま)へ行った時に、台風の影響で渡嘉敷島と沖縄本島間のフェリーが欠航(けっこう)するという事態(じたい)になりました。どうしようかと思いましたが、事前に「天候(てんこう)が崩(くず)れるかもしれない。」と予測(よそく)していたので、欠航になった場合は「飛行機(ひこうき)の航続便(こうぞくびん)が空いているか、その場合は那覇市内で急きょ1泊できるホテルはあるか、何メートルの波なら船は出してもらえるのか」など、準備はしていました。フェリー会社に確認(かくにん)して、最初(さいしょ)の予定の1時間前の臨時便(りんじびん)を手配することができたので、お客様には「少し朝が早いんですけど、それじゃないと帰れない」と話して、無事(ぶじ)に沖縄本島まで帰ってきたことがあります。
 何もトラブルがなく終わるのが一番良い旅行ですが、何かあった時にすぐに対応(たいおう)するために私たちは添乗していて、それは「添乗員」としての仕事の醍醐味(だいごみ)でもあると思います。

田口さん

コバトンコバトン この仕事をやっていてよかった、と思うのはどんな時ですか? 

田口さん 企画から始まって無事に旅行から帰ってくるまで、1年半以上(いじょう)かけるものですから、「ありがとう」と言っていただけた時は一番嬉(うれ)しいです!
 修学旅行が終わってから、学校にお伺(うかが)いした時に「あの時の添乗員さんだ。」とか「楽しかったよ!」と声をかけられたり、お礼の色紙をいただくこともあります。

田口さん

 コバトンコバトン この仕事で、つらいなあと思うのはどんなことですか?

田口さん  スケジュールの「段取りを組む」ことが一番大変(たいへん)です。
 修学旅行では1年間で10回、他にも遠足や林間学校など小さめなものも含めると40~50件(けん)くらいの企画・立案をしています。修学旅行の準備は長い期間がかかるんですよ。たとえば、中学3年生の5月に行く場合は、中学1年生の12月にはもう学校に検討(けんとう)してもらったりし、電車や飛行機などの乗り物でも宿でも申し込(こ)み期間やタイミングがあります。
 自分で「何をいつまでにやる」と決めておかないと、手配が間に合わなくなり、お客様に迷惑(めいわく)がかかってしまいます。
 今年の5月は修学旅行だけで10本あったので、大変でしたね。どの学校がどの見学地だったか、時に混乱(こんらん)することもあるんですよね(笑)。

田口さん

コバトンコバトン この仕事をするうえで、大切なことは何ですか?

 

田口さん まず「お客様の声を聞く」ことです。私たちは「お客様がどのような目的の旅行をしようとしているのか。」を知ることで、お客様が考えてもみなかったことを提案するなど、旅行に付加価値(ふかかち)をつけることを意識しています。まずは耳を傾(かたむ)ける、そこが出発点になります。
 そして何よりも、人とコミュニケーションを取れること、根本的(こんぽんてき)には「人と話すことが好きなこと」が一番重要なことだと思いますね。

田口さん

 コバトンコバトン 元気のミナモトは何ですか?

田口さん 自分の子どもと遊ぶ時間です! 添乗が重なって、長く家に帰れなかった時に帰ったら、子どもから「お父さん、今日は僕(ぼく)の家に泊(と)まるの?」と聞かれた時はショックでしたね(笑)。

田口さん

 コバトンコバトン 座右(ざゆう)の銘(めい)をおしえてください。

田口さん 「なんくるないさ」です。沖縄の方言(ほうげん)で「なんとかなるさ」という意味で、投げやりの「なんとかなるさ」ではなく、「人事(じんじ)を尽(つ)くして天命(てんめい)を待(ま)つ」みたいな意味ですね。「できる限(かぎ)り尽くしたなら、あとはなるしかない、なるようになる」。修学旅行で沖縄に行く回数が多いので、沖縄の歴史や文化、「沖縄(うちなー)タイム」のような大らかさを知るたびに「いいなあ」と思います。

田口さん

コバトンコバトン 田口さんの今の夢(ゆめ)や目標(もくひょう)はなんですか?

田口さん  新しい価値(かち)のある旅行をつくっていきたいです。たとえば、海外の生徒さんと日本の生徒さんを学校交流のような新しいことをできないかな、なんて。
 東南アジアや韓国(かんこく)では、母国語がありながら日本人より英語もきちんと話せているな、と。世界の中の日本を考えると、日本人もまだまだ勉強しないといけないこともあると思いますし、そういうことで何かお手伝いできたらいいですね。

田口さん

コバトンコバトン 最後(さいご)に、埼玉県のこどもたちにメッセージをお願(ねが)いします。

田口さん 仕事で、海外や日本のあちこちに仕事で行くことが多いですが、世界に出ると自分の故郷(ふるさと)を語れない日本人が多いんですね。「地元の名産(めいさん)って何?」と聞かれたときに「これ!」と答えられない日本人も多いと思うんです。
 自分の住んでいるところをもっともっと知って、自分の故郷を誇(ほこ)れるような大人になってほしいです。
 埼玉県は、良い意味で都会過(す)ぎず、田舎(いなか)過ぎず、魅力(みりょく)はいっぱいあると思います。住んでいる人たちにとっては当たり前過ぎて気づかないこともあります。 
 私の生まれ桶川(おけがわ)の名産といえば「梨(なし)」。自分の家の近所には梨畑がありました。あと、桶川に戦時中旧陸軍(きゅうりくぐん)特攻隊(とっこうたい)の訓練(くんれん)基地があったのを、初めて親から聞きました。まだまだ自分の知らない地元があるという新しい発見は、面白いですよ。

田口さん

田口さん

(株)JTBでは、埼玉の隠(かく)れた魅力を発見する、体験型旅行の「埼玉体験旅くらぶ」も企画しているよ!

 

 3 ある日の田口さん

6時15分
起床(きしょう)

7時15分

子どもを保育園(ほいくえん)に送ります。
 8時30分

出勤(しゅっきん)、始業準備(じゅんび) 

9時15分

朝礼、営業(えいぎょう)準備

10時00分

学校へ営業へ向かいます。

10時40分

1校目に到着(とうちゃく)。(打合せをしたり、約束なしで挨拶(あいさつ)に行くこともあります。)

11時30分

2校目

13時15分

3校目(合間に昼食を取ります。)

15時00分

4校目

16時00分

5校目

17時00分

会社に到着。
17時45分
残務整理

21時00分

帰宅(きたく)

22時00分

夕食、入浴(にゅうよく)

23時30分

就寝(しゅうしん)

コバトン

ほかのお仕事をみてみよう!