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県内企業で働く男女の就業環境意識調査結果

印刷用ページを表示する 掲載日:2012年4月1日更新

埼玉県では、緊急雇用創出基金を活用し、県内企業で働く方々に就業環境についての意識調査を実施しました。

1  調査の目的

 少子高齢化の急速な進行に伴い、労働力人口の大幅な減少が見込まれている本県では、女性労働力のさらなる活用が喫緊の課題とされています。
 しかし、本県の女性(15歳~64歳)労働力率は、平成17年国勢調査によると58.5%であり、全国第42位と極めて低い状況にあります。
 そこで、仕事や就業環境に関する働く男女の意識を調査し、その違いを比較分析することにより、女性が働きやすい就業環境の整備に向けた課題を明らかにすることを目的として、本調査を実施しました。

2  調査の実施概要

  • 調査対象 : 県内企業で働く男女 3000人(男性:1500人、女性1500人)
  • 調査期間 : 平成22年9月22日~10月8日
  • 調査方法 : 郵便による書面調査
  • 標本抽出 : 平成18年事業所・企業統計調査に基づき、県内500事業所を無作為抽出した上で、各事業所で働く男女3人ずつを抽出 (回答率:35.3%)
  • 調査事項 :
  1. 仕事に対する満足度
  2. 昇任・昇格・転勤に対する意識
  3. 従業員に対する評価についての意識
  4. 年次有給休暇の取得しやすさ
  5. 時間外労働に対する意識
  6. セクシャルハラスメント対策に対する意識
  7. パワーハラスメント対策に対する意識
  8. ワークライフバランスの状況
  9. 両立支援制度についての意識や満足度
  10. 女性が職場で活躍するために必要だと思うこと
  11. 女性が働きやすい就業環境の整備に向けての行政への要望   など

3 調査結果の概要

  • 今の仕事内容に対する満足度について性別でみると、『満足している』と感じている方は男性が52.4%、女性が49.9%で女性に比べて男性の方がやや多くなった。

  • 仕事上の裁量について性別でみると、男性・女性とも「上司から仕事のやり方の大筋は示されるが、自分なりに工夫して具体化する」が最も多く、男性が64.3%、女性が63.7%となった。男性は「自ら新しい仕事を見つけ出し、上司に提案できる」が21.7%で第2位となったが、女性は「決められたやり方があり、自分で工夫する余地はあまりない」が24.0%で第2位になった。

  • 仕事に対する満足度と仕事上の裁量の関係については、概ね「自ら新しい仕事を見つけ出し、上司に提案できる」は仕事に対する満足度が高くなるにつれて多くなった。一方「決められたやり方があり、自分で工夫する余地はあまりない」は仕事に対する満足度が低くなるにつれて多くなった。 

  • 仕事における将来のビジョンについて性別でみると、男性では「今の会社・団体で、管理職や役員として活躍したい」が46.0%で最も多く、女性では「今の会社・団体で、管理職にはならないが、やりがいのある仕事をしたい」が44.2%で最も多くなった。 

  • 仕事における将来のビジョンについて、「明確なビジョンは持てない」理由を聞いたところ、男性は「不景気で会社・団体の業績に不安があるから」が40.7%で最も多く、女性は「家庭状況(結婚・育児・介護・配偶者の状況など)によって左右されるから」が43.8%で最も多くなった。 

  • 転勤に対しての考え方について聞いたところ、「転勤を受け入れられる」は男性が59.3%、女性が20.9%で女性に比べて男性の方が38.4ポイント多くなった。 

  • 職場における性別による評価の違いについて聞いたところ、『公正に評価していると思う』と感じている方は男性が82.1%、女性が69.6%で女性に比べて男性の方が12.5ポイント多くなっている。「男性の方が評価が高い」は女性が26.6%、男性が13.4%で男性に比べて女性の方が13.2ポイント多くなった。 

  • 転勤の受け入れ可否別でみると、転勤を受け入れられる方は「公平に評価している」が34.1%、「男性の方が評価は高い」は13.7%となっており、転勤を受け入れられない方は「公平に評価している」が19.5%、「男性の方が評価は高い」は26.2%となった。 

  • 男性もしくは女性の方が評価が高いと回答した方にどのような点についてそう思うか聞いたところ、「昇進・昇格基準」が63.2%で最も多く、次いで「支給される賃金」が50.0%「与えられる仕事の内容」が47.3%などとなった。 

  • 男性もしくは女性の方が評価が高い点について性別でみると、男性では「与えられる仕事の内容」が53.9%で最も多く、女性では「昇進・昇格基準」が70.1%で最も多くなった。 

  • 昨年度1ヶ月あたりの平均時間外労働について聞いたところ、男性は「20時間以上45時間未満」が32.8%で最も多く、女性は「10時間未満」が34.5%で最も多くなっている。女性に比べて男性の方が1ヶ月の平均時間外労働時間は長くなった。 

  • 現在の生活は仕事と仕事以外のどちらを優先しているかについて聞いたところ、男性では『仕事を優先』が65.3%、『仕事以外を優先』が10.0%となっており、女性では『仕事を優先』が57.3%、『仕事以外を優先』が15.3%となった。 

  • 仕事と仕事以外のどちらを優先した生活を望むかについて聞いたところ、男性では『仕事を優先』が33.4%、『仕事以外を優先』が31.1%となっており、女性では『仕事を優先』が21.1%、『仕事以外を優先』が41.3%となった。 

  • ポジティブ・アクションの認知度について聞いたところ、『認知している』は男性が22.9%、女性が13.4%となっており、女性に比べて男性の方が9.5ポイント多くなった。 

  • 職場でのポジティブ・アクションの進み具合について、「あまり進んでいない」、「進んでいない」と回答した方に『進んでいない』と考える理由を聞いたところ、男性・女性とも「女性は家事・育児等の家庭生活の為に配置や時間外労働に制約があるから」が最も多く、男性が39.9%、女性が49.1%となっており、男性に比べて女性の方が9.2ポイント多くなっている。性別でもっとも差が開いたものは「トップの意識・理解が不十分であるから」で17.7%となった。 

  • 職場でのセクシュアルハラスメントの現状について聞いたところ、男性・女性とも「セクシュアルハラスメントはほとんどない」が8割を超えて最も多くなっている。「セクシュアルハラスメントにつながる事例がある」は女性が16.4%、男性が11.9%となっており、男性に比べて女性の方が4.5ポイント多くなった。 

  • 職場でのパワーハラスメントの現状について聞いたところ、男性・女性とも「パワーハラスメントはほとんどない」が7割を超えて最も多くなっている。「パワーハラスメントにつながる事例がある」は女性が23.6%、男性が19.0%となっており、男性に比べて女性の方が4.6ポイント多くなった。 

  • パワーハラスメントの現状をセクシュアルハラスメントの現状でみると、「セクシュアルハラスメントが問題になっている」環境では「パワーハラスメントが問題になっている」環境が8割を超えた。

4 報告書