「さいたま輝き荻野吟子賞」 受賞企業を応援します!~大宮予備校~
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| 大宮予備校は平成5年設立。現在は大宮校を本校とし、5校舎を展開しています。 「お手本となる教材・教え励ます人・いつでも勉強できる場所」の3要素を堅持。在籍した生徒は3万名を超え、生徒・保護者のみならず高校からも厚い信頼を得ています。 |
大宮予備校は、平成17年度に同賞の事業所の部を受賞しました。性別・年齢にとらわれない採用、管理職への女性の積極的な登用など、女性の能力活用を理念とし、女性の働きやすい環境づくりに取り組んでいる点が高く評価されました。
平成17年度「事業所の部」受賞大宮予備校のホームページ
| さいたま輝き荻野吟子賞とは 県出身で日本で最初の公認女性医師となった荻野吟子にちなみ、 男女共同参画に顕著な功績のあった個人や団体、事業所を表彰するものです。 |
学長の石川さんにお話しいただきました。
![]() 大宮予備校学長 石川京子さん |
| 「荻野吟子や津田梅子、澤田美喜など教育や社会事業に一生を尽くした人が好き」という石川さん。 自身も本業である教育のほか、女性・子ども問題に関心が深く、市民活動をライフワークとしています。 |
原点は「学校が好き」ということです。私自身学校が好きで、これまでに本当に良い先生に出会ってきて今があると思っています。ですから今度は、私がその環境を子どもたちに用意したいと思い、2DKの古い家を借りて塾を始めたんです。
当初は予備校になるとは思っていませんでした。幸い生徒さんが増えて、入りきらなくなったので教室を大きくしようとか、増やそうということになりました。また、高校の先生から「この地域には大宮予備校さんがないの?」というお問い合わせをいただいたり・・・そう言われると、じゃあそちらにもつくろうということになりました。それで結果的に、今は5校舎になっています。
そうして私の思いが広がっていくわけですから。これはもしかしたら楽しいことかなと思います。
特にどんな面で、先生から影響を受けたのでしょうか。
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| 生徒の相談に熱心に応じる職員の方(写真右)。「教育の仕事は大変。でも1年間がんばって喜びを知れば、職員も力を得て成長していきます」と石川さん。 |
特に何をしてくれたとか、そういうことではなかったのですが、「子どもを信用してくれた」ということだと思います。
私は子どもの頃、目立たなくておとなしい子でした。通知表に笑顔を見たことがありませんと書かれたり(笑)。それでもちゃんと見ていてくれる先生がいて、優しくしてもらったり信じてもらったりして、それで私は変われたのかなと、そう思っています。
子ども自身、「育つ力」は絶対に持って生まれてきていると思うんですけれども、それだけではなく環境が必要です。それを整えるのが大人の役割だと思いますし、特に教育に携わる人の役割が大きいと思っています。
仕事のやりがいはどんなところにありますか。
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| 平成17年度の表彰式にて。 「人間の能力は絶対に性別や年齢に関係ないと信じています」 石川さんはその言葉を自校の運営において実践しています。 |
生徒のためを思ってしたことが、すぐ喜びの声となって耳に入ってくる、打てば響く快感です。若い人の悩みは年長者から見ると些細なことだったりしますが、ちょっと相談に乗ってあげるだけで「なんだそうかあ」とすぐ明るい表情になる。こんな日々の小さな積み重ねで、笑わなかった子がある日笑うようになったり・・・。私たちは、その生徒のその後の人生を変えてしまようなきっかけにもなるわけです。
予備校ですから「先生、受かりました」と言ってきてくれる瞬間は言いようのない喜びです。でも万が一、残念な結果で終わってしまった生徒も、合格だけでない何かを得られたなら「1年この予備校で過ごせて良かった」と言ってくれます。あるいは「もう1年がんばるよ!」と言えるたくましさを身につけてくれれば、もっと嬉しいです。
職員の方たちは就労環境についてどのように感じていらっしゃるのでしょうか。
本校は、全職員の4割、管理職ですと6割が女性です。職員からは、「女性の数が多いので、大変さを分かりあえて心強い」とか、「管理職にも女性が多いので良いモデルになっている」という声を聞きます。
ですが、一番大きな声は「ここで頑張ればシングルでも子どもを育てられる」ということでしょうか。シングルマザーが働きながら子どもを育てられる待遇・環境を用意できる会社ってそんなに多くないですよね。ですが、本校の職員だったら育てられます。そして皆、私の思いに応えてしっかりと働いてくれます。だから女性がこんなに多くなったのかもしれませんね。
子育てをしながら働く職員の方には、どのような配慮をされていますか。
「校長がフォローしなさい」と私から校長によく言っています。男性の校長の場合には、女性の大変さをきちんと伝えて、「職員が早く帰れるようにあなたが気を配りなさい」と。
もちろん、職員本人にも「大きい顔をして帰りなさい」と言います(笑)。それから周りの職員にも「協力しなさい。いつかはあなたもそうなるんだから」と直接話をしています。
荻野吟子賞を受賞されたとき、どのようなお気持ちでしたか。
私は幼い頃から女性問題に関心があって、一番最初に感銘を受けた女性が荻野吟子さんなんです。ですからこの賞をいただいて、本当に、なんといいますか、言葉にならない喜びでした。
受賞後、何かご自身の意識に変化はありましたか。
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| (写真左から)大宮校教務課の一木さん、校長の香山さんと石川さん。 何か悩みがあるときに職員が直接石川さんに話せるホットラインを用意。普段から職員とのコミュニケーションを大切にしています。 |
いただいたからには、後戻りはできないなと思いました。でも、だからといってどういうことができるかと思った時に・・・女性に対してはとても気を配ってきたつもりなので、今度は男性の方かなと、そう思っています。
この社会はまだ男性がけん引していますよね。ですからやはり、女性が働きやすい職場にするためには、男性にも変わってもらわなくてはいけない。そして企業も変わらなくてはいけないと感じています。
貴校の就労環境について、受賞当時と何か変わったことはありますか。
本校のように小さい企業で少数精鋭でおりますと、どうしても残業や休日出勤になることがあります。これを是正するために、「家庭生活と仕事をバランスよく」ということを奨励し始めました。
生徒優先の仕事ですのでその面での制約はありますが、密度の濃い仕事をして早く家に帰るように、家庭も大事にするようにと各校長から職員に伝えるようにしています。
ご自身も子育てをしながら仕事をされ、大変な思いをされたと思うのですが。
当時は就労支援などがほとんどなく、親も遠く離れて住んでいましたので、孤立無援の状態でした。保育園と近所のお友達だけが頼りで・・・子どもが熱を出して保育園にいけないときは、ご飯と薬と電話を子どものそばにおいて出かけました。
その時は子どもに悪いなとかつらいなと思うし、子どもも悲しかったと思うけれども、なんとか子どもは育つんですね。
今は娘も、「働いているお母さんでよかった」「やっぱりお母さんが元気で生き生きして幸せそうだと、自分は嬉しい」と言ってくれています。「やったー!!」という感じですよね。
大変な思いはしましたけれども、いつかそう言ってくれるだろうと楽天的に信じて突っ走ってきました。
ご自身が大事にしている言葉などはありますか。
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| 年中無休で朝6時半から夜10時まで利用できる自習室。職員がこの環境を支える中、今日も多くの生徒が熱心に勉強を続けています。 |
「ケ・セラ・セラ」ですね(笑)。
若いころは力の入った言葉が好きだったんですけれど・・・「何もかも失われたときでも、未来はまだ残っている」とか、希望のある言葉が。でも今はもう「ケ・セラ・セラ」です。どんなことの中にもいいことを見つけて、笑ったり喜んだりしていることが大事だと思っています。
最後にひとことお願いします。
「見ていてくれる」「信じてくれる」、そう思うと子どもは絶対伸びます。本校ではそれを職員たちがよくわかっていて、生徒たちに対して、とにかく「いつでも見てるよ!」「いつでも何か言ってきてね!」というアクション・アピールをしています。
また、本校の職員はとてもポジティブでハートのある人たちばかり。ですから、保護者の方には、「安心して(お子さんを)うちにお任せください」ということを言いたいですね。
それから・・・
私は「社会には、社会全体で子どもを育てる責任がある」といつも思っています。子育ては、親だけでも不十分ですし、学校だけでも不十分です。社会全体で子どもを育てるという責任感を、社会自体が持っていなくてはいけないと思っています。
そういうことがわかっている職員とともに、社会の中で役に立ちたい。これからもそういう役立ち方のできる企業でありたいと思っています。







